

2008年07月01日
坂田誠
航空宇宙市場は拡大が期待されている産業ですが、今後の市場予測について、富士経済さんが試算をされた模様です。
富士経済、航空・宇宙産業の市場調査結果を発表
航空・宇宙産業の市場調査を実施 2013年予測
<航空・宇宙関連機器/材料市場>
◇航空関連機器13品目の市場は1兆4,344億円(08年比23.0%増)
<主要・注目機器/材料市場>
◆民需拡大で機体が8,349億円(08年比23.8%増)、エンジンが4,690億円(08年比23.6%増)
◆主要材料へと期待される複合材料は1,530億円(08年比78.3%増)
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界 03-3664-5811)は、航空と宇宙に関連する機器及び材料の国内市場を調査した。その結果を報告書「2008 航空・宇宙産業市場の展望」にまとめた。
日本の航空・宇宙産業は、ブームのあった1980年代前半から30年近くを経過した現在、やっと2倍近い市場規模になった。ブーム時に想定された市場の伸びとは余りにもかけ離れている。市場が伸び悩んだ最大の理由は、市場の多くを占める航空分野に於いて防衛需要中心の市場構造を変えられなかったことにある。又、宇宙分野も21世紀にかけて市場の拡大が期待されたが、宇宙開発を積極的に行っている他の主要国に比較して低予算であることと、それに伴った研究開発の遅れから負の連鎖となり、2001年以降の実績は減少している。
この様な市場環境下、日本が独自に開発したYS‐11以来40年ぶりに国産旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の開発が、いよいよ本格化する。三菱重工業は2008年3月に「MRJ」の事業化を正式に決定し、三菱航空機を事業会社として立ち上げた。運行開始は2013年が予定されている。
(後略)
【引用元:日経プレスリリース 2008/06/27】
航空宇宙分野は市場規模が順調に拡大するのに、苦節30年という時間が掛かっているんですね。華々しく見える航空宇宙業界ですが、その歩みは浪花節なんです…。
しかし、これだけ原油高が進んだ事が、低燃費・高性能で使い回しやすい中型旅客機ボーイング787や小型旅客機MRJの需要に繋がり、世界経済が不況になる、これからだからこそ、航空産業は狙い目だと言えます。
あと、炭素素材による複合材の伸びも著しいですね。複合材は航空分野だけでなく、自動車・宇宙分野でも活用が期待されていますので、これから研究職の就職を目指すのであれば、この分野が狙い目でしょう。
いずれにしても、眠れる龍だった航空宇宙分野が、MRJとボーイング787という『2つの点』で画竜点晴する時がやってきました。あとは、天高くフライトする事を期待しましょう。
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